【法人研修】マーケティングを理解した社員が増えることが会社の強みにつながる可能性を感じた
MERCの法人向けマーケティング研修を社内研修として導入されたソルー株式会社様。2021年にも研修実施の実績がありましたが、それまでに抱いていた課題感や研修実施前までに抱えていた課題感などについて、MERC代表・福田がインタビューしました。
目次
マーケティングの基本的な考え方を社内で共有できていないことに課題を感じていた
ー 以前、2021年に一度、MERCのマーケティング研修を導入していただき、その後御社もいろいろと研修施策を実施されていたと思います。そして今回3年ぶりにMERCのマーケティング研修を再び採用してくださったわけですが、再開するにあたり、研修前に抱えていた課題やその課題に対してどのような取り組みが必要と考えられていたか、改めてお伺いできますか?
ソルー(以下、当社)は、広告運用を中心としたWEBマーケティング支援をする会社です。クライアント様が目指すゴールに向かってWEBマーケティングの側面で伴走しているのですが、社員とクライアント様のやり取りを見ていると、お客様から提供されたランディングページ(LP)に対して「なぜそのLPなのか」「ターゲットの設定は正しいのか」などの疑問を持たずに、提供されたものをそのまま受け取り「このLPでプロモーションすればいいんですね」と“広告脳”だけで取り組んでしまっているケースも見受けられました。
そうなると、単に広告を回して広告運用の結果が良かったか悪かったかを評価するだけのシンプルな構造になってしまう。このケースにおいては「WEBマーケティング」と呼ぶには程遠い状況で、「本当の意味でのWEBマーケティング支援ができていないのでは?」と感じてしまうこともありました。
ただ、その原因ははっきりしていて、マーケティングの基本的な考え方を社内で教え切れていないことだと分かっていました。当社社員の平均年齢は25歳。新卒からわずか2年でプロジェクトを統括するマネージャー職に昇進した社員もいるなど、若い力がみなぎる会社です。その勢いも大事ですが、社内にマーケティング全体をしっかり理解してそれを伝えられる人や現場でマーケティング実務の経験を積んできた社員が一人もいないのが現状でした。
このままではパフォーマンスに限界がやってくるでしょうし、社員からも「マーケティングについて学びたい」という声もあり、それなら社員にマーケティングをしっかり学んでもらいたいとマーケティング研修導入を検討していました。
動画やアプリよりも集合研修の方が理解が深く、習熟度が高い
ー MERCの研修を再導入する前にアプリや動画視聴によるマーケティング研修を導入されたこともあったと伺いましたが、その成果はいかがでしたか?
アプリを活用した学習を一年ほど導入していました。社内では学習が進んでいるかどうかの確認をしたり、学習を促進するようなフォローは行っていましたが、理解しているかどうかではなく「動画を見たかどうか」を確認するようなフローになってしまい、「学びが結果としてどんな風に身についたか」を聞いてみても、内容について答えられない社員が多かったのが実情でした。
ー アプリでの学習も知識を身につけるという点では良かったけど、現場での定着度の点では不足を感じていて、今回MERCのマーケティング研修を再採用してくださったということですか?
動画視聴の場合、内容を理解しようとしても全部理解できたかどうかを判断するのは難しいですよね。「アプリ学習や読書などで得た知識を実践してみても、案外上手くできない」「内容の理解自体が間違っていた」ということはよくあるようですし。
その点、MERCのマーケティング研修では、ワークがありアウトプットする必要があるので、インプットしたものが理解できているかどうか、本人がはっきり分かる点が良かったです。ワークを通して学んだことを実践に近い形で取り組んでみる=学習した知識を実際にやってみて、講義でフィードバックを得て初めて学んだことの意味が分かることが多いので習熟度は高かったと思います。
さらに、集合研修の場合、ワークをしている間に出てくる発想やアイディアを他の社員と共有することでそこからまた新しいアイディアが生み出されたりする相乗効果があるので、リアルに集まる集合研修スタイルだと圧倒的に効果がある気がします。
車の運転に例えるなら、運転の仕方をひたすらアプリで学習しても、一度もハンドルを握ったことがない状態なら運転はできないですよね。運転シミュレーターでうまく運転できても実際の道に出たら運転できないこともありますし。
『百聞は一見に如かず』、さらには百回見るよりも一回やってみた方が“生かせる学び”になるのではないか。今回、研修をお願いし、“実際にやってみる”ということがどれほど大事なことなのか改めて感じました。
マーケティングを学んだことで、即成果につながった
ー MERCの研修に対してどんなことを期待されていましたか?
今回の研修を通して、基本的なフレームワークを学んで「真のマーケティング」を理解してもらいたいと考えていて、ただ単に知識を蓄えるだけでなく、得た知識を現場で応用し、結果に結びつけられるようにしたいと考えていました。
MERCの研修で学んだことを実践することで現場ではすでに成果が出ています。営業部門の社員がマーケティングを理解し、基礎やフレームワークを学んだことで、クライアントに提出する提案書の質が上がり、作成スピードも速くなりました。これまで一度で承認を得るのが難しかったクライアントにも、研修で得た知識を活用した提案書を提出したところ、一度で承認をもらうことができた、といった成功事例が生まれています。
また、追加商材のアップセルだけで1,000万円売上がアップしました。提案資料の見せ方が変わり、なおかつ資料を作るスピードが上がったことでこんなにすぐに成果につながったのは驚きです。
こういった成功体験があったことで、社員の中で「次もこのフレームを活用しよう」と、学んだことを積極的に実務に落とし込むという意識が自然と芽生えてきているようです。研修の学びを運用現場にすべて落とし込むには時間がかかる部分もあるので、今後の社内での取り組みに期待しています。
ー 少しずつ変化が見えてきたのは嬉しいですね。
マーケティング部門に限らず、様々な部門でマーケティングを学ぶ価値はある
ー 前回も出席してくださった方にとっては今回が二度目の学びだったと思うのですが、複数回研修を受けてみた方の感想はいかがでしたか?
今回の研修が二度目になる社員もいましたが、この数年で業務経験を積んでいたこともありますし、今回後輩たちと一緒に受けることで二度目でも新しい発見があったようです。前回は先輩にリードしてもらいながら進めていた部分も多く、「分からなくてもなんとかなる」と感じていたこともありましたが、今回は後輩の成長を見守りながら進めることで、また新しい視点が得られ、さらに、理解していたつもりでも「意外と覚えていなかったな」とか「これを知っておかないと」と思う場面もあったようです。
ー 実際にMERCのマーケティング研修を採用してくださった結果、MERCの研修はどのような規模やスタンスの会社に向いていると思いますか?
MERCのマーケティング研修は、事業会社、新人研修、新卒研修など学びに対する意欲が高い層には特に効果的だと思います。この研修のフレームを早い段階で習得することで、実務への応用が早くなるため、新卒のフォローアップ研修としても有用だと感じました。
また、MERCの研修は「実践的な学びをその場で経験し、仕事で成果につなげるための研修」と言えると思います。研修の内容を即座に実務で試し、その効果を実感できることが最大の強みだと思います。
当初、マーケティング研修はマーケティングに関わる社員に受けてもらおうと考えていましたが、営業担当はただ商品を売るだけではなく、クライアントのことをしっかり考えて適切に話すことが大事だと思うので、そういった点を考慮すると今後は営業の最前線で活躍している社員にも研修を受けさせたいですね。営業担当がマーケティングを理解すればクライアント様とのちょっとした会話でも信頼につながる部分はあると思うんです。そういう信頼を積み上げて良い循環を作り出したいです。
さらに、マーケティング部門や営業だけでなく、企画や人事など他の部署とも連携することで、会社のブランド価値をさらに高められるかもしれません。管理部がマーケティング思考を持つのも面白いですよね。
マーケティングを学んだことが会社全体の強みになるかもしれないと思います。