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インタビュー

【ゴルフ場経営】マーケティングはまるでなんでも切れる万能ハサミのようにあらゆることに役立つ素晴らしいもの

2024.06.17
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お父様から経営を引き継いだゴルフ場のためにマーケティングを学ぼうとMERC Educationへ入学された川﨑陽子さん。マーケティングを学んだ後は自社のことだけではなくゴルフ業界発展も視野に入れて活動されている川﨑さんに、MERC Educationへ入学を決めた理由や現在実践していることについてお話を伺いました。

実践重視&再現性の高いマーケティングを学びたい

― まずは、川﨑さんの現在のお仕事について教えてください。

千葉県にある『一の宮カントリー倶楽部』のオーナー兼代表取締役社長をしています。父親から引き継いだのですが、私には兄と姉がいるので私が継ぐことになるとはまったく思っていなくて。父親から打診があった時びっくりしましたが、持ち前のポジティブ精神で引き受け、ゴルフ場経営に携わってから15年くらい経ちました。

― マーケティングを学びたいと思ったきっかけは何ですか?

父が経営していた頃はゴルフ人口も多く、ゴルフ場はマーケティングしなくても集客できていましたが、今はどのゴルフ場にも営業マンがいてマーケティングも必要な時代です。

集客や運営についてこれまでは私の経験値と勘を働かせて取り組んでいました。でも、私一人が対応し続けてもスタッフは育ちませんし、私以外の人がやっても同じ結果が出せる再現性の高い方法はないのか?と、AIや統計学について勉強を進めていく中で、マーケティングに興味を持つようになりました。

― 独学ではなくスクールで学ぼうと思った理由は?

これまで経営に関わる本はたくさん読みましたが、本を読んでも筆者が伝えたい部分を読み解けているかどうかは分からないし、忙しくて本をすべて読み切ることすらできないことも。本を読むと勉強した気分は味わえますが、結果どこまで理解できるかは自分では分からないので、独学には限界があるなと感じていました。

また、本や動画だと情報が断片的になりがちですが、スクールなら体系的・網羅的に教えてもらえるので時間的にも経済的にも無駄がないと思っていたので、マーケティングを学ぼうと考え始めた当初からスクールに通うつもりでした。

― 数あるマーケティングスクールの中で、MERC Educationを選んだのはなぜですか?

これまで様々な資格を取得しましたが、マーケティングに関しては現場で活かせることを重視していたので資格を取ることよりも実践的に学べる場を探していて、そんな中見つけたのがMERC Educationでした。ランディングページ(LP)に書かれていた座学だけではなく実際に手を動かす実践的なカリキュラムになっているというところに惹かれ、LPを読んだ段階でMERC Educationに入学することをほぼ決めていました。

実践的なカリキュラムであること以外にも授業が20時スタートであること、オンライン受講で通学の必要がないのも仕事で忙しい私にはぴったりでした。また、授業料は決して安くはないですが、通い始めたら「休んだらもったいない」と最後まで諦めないで続けるのにちょうどいい金額だったように思います。

マーケティングの世界はテーマパークみたいに楽しい!

― 受講中の印象に残っていることを教えてください。

人はどうしても主観が入りがちですが、講師の福田さんは客観をすごく大事にされていて、「マーケティングを実践する時は色眼鏡で見ないこと」「最初から答えを決めてかかると大切なことを見逃してしまう」と教えてくれた時、ハッとしました。

自分のビジネスに置き変えてみると、ゴルフ場でカツカレーの価格は1,500円程度が当たり前だと思っていましたが、顧客側に立ってみればお客様の多くはサラリーマンで平日のランチはどうにか1,000円以内に抑えようとしている。その人たちが週末にカツカレーを食べるならどんなことを望むのか…、そういうことを考えるきっかけになりました。

また、福田さんがマーケティング事例を話す時、私たちが知っている身近な商品を題材にして話してくださったので、マーケティングをどう捉えれば良いのか、どう取り入れていけば良いのかが初めて学ぶ私でもイメージしやすかったです。

― 講義を受けて、行動や意識に変化はありましたか?

福田さんの話はヒントの宝庫で、MERC Education受講中は学んだことをすぐに自分の会社に置き換えて考えるようにしていました。そこからいくつものアイデアが生まれています。また、これまで感覚的に取り組んでいたことをMERC Educationから提供されたフォーマットを活用しながら行っています。例えば、自己分析・競合分析・環境分析をフォーマットを使ってやり直したことで自社のポジショニングが明確になりました。

あと、マーケティングのことを商品開発のため、たくさん売るための手法だと思っている人も多いと思いますが、自分たちをどうアピールするかというブランディングも重要なマーケティングの要素だと考え方が変わりました。

MERC Educationに点数をつけるとしたら、100点満点中何点ですか?

200点です!!講義内容やレジュメが充実していて、その中に福田さんが知っていることや経験されてきたことを余すところなく、惜しむことなく全部教えようとしていることが詰まっていると感じました。資料のボリュームもすごかったのでそれを見て「授業が大変そう…」と感じた人もいたかもしれませんが、私は「大事だからこそそぎ落とすことなくすべてを盛り込んでくれているんだ」と思っています。

とにかくすべてがためになり、マーケティングの世界はテーマパークにいるみたいに楽しかったです。

マーケティングの知識はあらゆることに活用できる万能スキル

― 受講後、実践していることはありますか?

一般的にゴルフ場ではスタートは6〜8分間隔、トーナメントでも9分間隔なのですが、私たちは間隔を10分に伸ばしました。間隔を空けるとお客様の数が減り、それが一日、一週、一か月と積み重なれば売上にも影響があることは分かっています。ただ、講義の中で「消費者は時間や体験にお金を払うようになっている」というお話があり、プレー中に待たされるのが当たり前だった環境よりもお客様がゆとりを感じてもらえる方が良いと判断し、10分間隔を導入することを決めました。

これについてお客様からは「ストレスを感じなくて良い」と嬉しい声をいただいています。口コミレビューを見ると「空いているゴルフ場」と書かれることがあるんですが、それは違うぞと(笑)。社内では「10分間隔にしたメリットを伝えきれていないね」と話していて、お客様に正しく認識してもらう大切さも感じています。

空いてるんじゃなくて「一の宮さんはそういうふうにしてくれているんだ」って思ってもらえたら、「気分よくゴルフできるなら少しくらいプレー代が高くても良いよね」となって、いずれ売上にもつながるはず。こういった取り組みが売上だけではなく当社のブランド力につながると信じています。

― その他にも、実践されていることはありますか?

ゴルフに関わっている人の多くはマーケティングが大事と分かっていても勉強している人は少ないなと感じています。でも、私自身、マーケティングを学んでみて「マーケティングはまるでなんでも切れる万能ハサミのようにあらゆることに役立つ素晴らしいものだ!」と思うようになったので、自社に活用しているのはもちろんですが、今では私が関わっている協会の集まりなどでマーケティングの話をする機会を作っています。

私は盛り上げ役を買って出ることが多かったので、MERC Educationで学んだことをまわりの人に話すと「真面目過ぎて川﨑さんじゃないみたい」って言われています(笑)。

一世代前までゴルフ場はステイタスで選ばれていましたが、今は価格やプランの充実度も選ばれる基準になっています。ゴルフ経営者の中には20代30代の次期社長を担う人もいて、これからの自分たちのゴルフ場のあり方をすごく考えているので、そういった世代の方たちにはぜひマーケティングを学んでもらいたいです。

― 最後に、川﨑さんの今後の夢を教えてください。

マーケティングを学んでみて、多くのゴルフ場が自分たちについて誤解していることが多いと気づかされました。ゴルフ場は一つ一つの顔が違うので、そういう部分がもっと伝わるといいと思っています。

もともと自社のためにマーケティングを学び始めましたが、MERC Educationに通ったことで経営者としてワンナップできたので、これからは自社のためだけではなくゴルフ業界全体が活性するようにMERC Educationで学んだことを活かしながら、盛り上げていける仕掛けや仕組みを作っていきたいです。

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この記事を書いた人
MERC編集部

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